鎌倉を舞台にした映画、 「晩春」を BS-2 で

先日、門田京蔵氏の「小津安二郎の無常のダンディズムと、永遠のマドンナ 原節子」という講演を聞いたあと早速 NHK BS-2で「晩春」が放映されたので視聴しました。この映画は敗戦後間もない昭和24年(1949)に完成し、鎌倉を舞台にしているので当時の北鎌倉駅鎌倉駅、昔の横須賀線が映っていたり、「七里ヶ浜」から「稲村ヶ崎」、「片瀬西浜海岸」からの「江ノ島」が映っていたり、鎌倉市景観形成推進委員になっている伯爵は、原節子さんと故・笠智衆さんが演じた演技やストーリーの他、昔のロケ地が今はどうなって居るのか?・・・に興味があって、最後まで見ました。


原節子さんが演じた、紀子と男友達と二人がサイクリングしたのは、「由比ヶ浜」から「稲村ヶ崎」、そして「七里ヶ浜」から「江ノ島」を越えて、「片瀬西浜海岸」まで。このシーンの中で、「七里ヶ浜」から見た「稲村ヶ崎」と「片瀬西浜海岸」から見た「江ノ島」は人工建造物は無く、自然だけが映っている景観でした。昭和24年当時は車も未だ少なく、海岸線を走る国道134号線も無い時代でしたので自然豊かだったのでしょう・・・。当時の景観を知る地元の人の話では、鎌倉の海岸線は 今の葉山海岸のように松並木が多く見られたそうです。
伯爵


原節子さんと 故・笠智衆さん・・・

映画「晩春」の冒頭に映しだされる昭和24年当時の、北鎌倉駅ホーム・・・

故・杉村春子さんが 原節子さんが演じる「紀子」さんにお見合いの話を・・・

当時の鎌倉駅ホーム、逗子寄り・・・

当時の鎌倉駅ホーム、北鎌倉寄り・・・

当時の横須賀線、車体はチョコレート色の六三型車両でした・・・

鎌倉から北鎌倉へ抜けるトンネルに入るところ・・・

「片瀬西浜海岸」から見た当時の「江ノ島」・・・

昭和24年には Coca Cala の看板が、後方は「江ノ島」・・・

鎌倉の海岸線をサイクリング、原節子さん演じる「紀子」・・・

「紀子」さんの家は?鎌倉八幡宮の東鳥居の近く、国大付属小の校門近く?「流鏑馬」の馬が走り始める近くで このシーンの右手石垣の上に「彼岸花」が沢山咲く通りかも・・・

鎌倉八幡宮境内の石段は当時と同じでしょうか・・・?

松竹寅さん映画では、葛飾柴又帝釈天の住職を演じた 笠智衆さん・・・

「紀子」さん役を演じた、原節子さん・・・

能楽堂でお見合い相手を遠くからチラリ チラリと見る「紀子」さん・・・

「紀子」さんの嫁入り挨拶姿・・・

「紀子」さんを嫁がせた後、一人でリンゴの皮むきをしながら コックリする お父さん・・・
哀愁を感じさせる ラストシーン・・・

Copyrighted by NHK BS-2, Oct.19th.2009.