文化の日は晴れ、ジンクス通り〓

入院している親父は退屈しているだろうと心配して持って来てくれた、単行本になった文学書を読みました。〓
それは夏目漱石明治43年に書いた『門』。伯爵が文学本を読むのは子供の時以来、何十年ぶりの事。

一人の人間、安井の犠牲で成立した宗助とお米の生活、その状況・情景描写は見事! さすが文学者、夏目漱石という感じ‥‥。
ただし、明治43年当時の文書体で書かれているので、注釈が無いと現代人には難解な部分が多く、読み終えるのに時間が掛かりました。

宗助が安井の女、お米と生活している事に、罪の苦しみを覚え、鎌倉 円覚寺に居士(出家しないで、仏道や禅の修業をする男子)として門をたたいたが、安心と悟りは得られなかった‥‥、という内容でした。

久しぶりの文学書、子供が親父にこの本から何を汲み取って欲しかったのか? 単に持って来たのか? 聞いてみないと解らずしまい。
伯爵

Photo by Kanji. from the hospital by moval phone camera 03/11/2010.