政治家よ、学者よ、大志をいだけ ・・・

日本の国難時、NHK-TV 9時からの 「日曜討論」を視聴させて戴きました。ネクタイ・スーツ姿の学者や司会者が目先の復興支援をどうしようか? 支援体制作りや仮設住宅を早く作らねば・・・、瓦礫の整理や置き場所、費用は・・・という話ばかりで右往左往・・・。


当面の支援対策を討論するのも重要と思いますが何故100年後、1,000年後の防災ビジョンや 新都市造り等が論じられないのでしょうか? 「天災は忘れた頃にやってくる・・・」という寺田寅彦さんの 名言があるように、今後も ”想定外” ではない震度9以上の地震や 30m級の大津波に備えて、それらに耐えられる町造りの構想を論じないのでしょうか・・・?


津波で住民が皆無になった町、地震で海抜が約70cmも下がったようで今後このよな土地に建物を造れば、同じような災害を繰り返してしまいますね。河川や海岸の護岸壁を20m位に高くして、奥羽山脈の山を削りベルトコンベアーで土を運び大津波被災地の土地を約20m高くしてから、都市造り、町造りをしては・・・


日本の首都を東京から東北地方に移し、新都市作り 日本の経済復興、内需拡大を図るべきでは? ブラジルでは首都を ブラジリアに作り、行政機関を移設して成功?した例がありますね・・・。関東大震災の復興事業として焼け野原の跡地に東京市長であった 後藤新平が道幅108mの ”昭和通り”を造った例もあり・・・


源 頼朝が1192年 首都を京都から鎌倉に移したり、徳川家康が1603年首都を京都から東京に移したりしていますね。 今や ”平成維新”と言われる時代、政治家や学者は、将来を見据えた しっかりした防災計画を至急作り実行して欲しいですね・・・


NHK-TV に出演している政治家や学者は、”復興” という意味を狭義に捉えているようですね。元の場所に元のような町を造り、元のような生活が出来るのが、”復興”と考えているようです。 ネクタイ・スーツ姿の高齢者は ”将来に向けての防災町作り、安心できる町造り”を視野に入れていないようです・・・。
伯爵

Photo by Kanji. Mar. 27(Su).2010. a Japonica in my garden of Kamakura.