鎌倉 覚園寺の 黒地蔵盆   

仏像彫刻の多彩さは鎌倉でも有数な覚園寺。本尊の木造薬師如来坐像(国重文)、両脇侍の日光・月光菩薩像のほか、十二神将立像、阿弥陀如来坐像、愛染明王坐像、鉄造不動明王坐像など。地蔵堂には別名「黒地蔵」の名で親しまれている木造の地蔵菩薩立像(国重文)が安置されています。

「黒地蔵」の名の由来は、地獄の亡者を救うために鬼に代わって火を焚いたため、体が黒くすすけている・・・、という言い伝えによります。地蔵の慈悲深さを物語る伝説は多くの信仰を集め、現在も八月十日の「黒地蔵盆」にはたくさんの参拝者が訪れます。この盆縁日は九日の深夜から翌十日正午まで行われ、鎌倉の夏の風物詩になっています。【以上、かまくら春秋社「鎌倉の寺・小事典」より】

覚園寺さんの「黒地蔵」や多彩な仏像彫刻の写真撮影は許されないので、入山料300円を寄進し一時間毎に説明員が奥の境内や各お堂へ案内してくれる際に拝観されるようお勧めします。観光バスでは行かれない鎌倉で一番鎌倉らしいお寺さんですね。

十日の「黒地蔵盆」が終わると夜は鎌倉の「水中花火大会」、由比ヶ浜材木座の海岸には多くの見物客が見に来ることでしょう・・・、夕方から薄日も射してきましたが、台風が接近しているので延期されるかも?
伯爵


道案内にも「黒地蔵盆」・・・

駐車場案内には、「黒地蔵尊」のチョウチンが・・・

覚園寺さんの山門・・・

本堂・・・

六地蔵さんも緑が綺麗な中に・・・

「黒地蔵」さんが祭られてある、地蔵堂・・・

薬師三尊が祀られてある、薬師堂・・・

Photo by Kanji. August.10(M).2009. at KAKUONJI-temple in Kamakura Japan.